Pet Fooled (5) ペット・フールド つづき

他の飼い主さん(アラバマ州バーミングハム):
(袋の裏には)
”我々はペットにも人間用の食物に使う材料と同じものを
使ったおやつをあげるべきだと考えています。
人口着色料なし
人口香味料なし
混ぜ物なし と書いてあります。
成分表は短いものだし。
パッケージはよく考えられたものという感じで、
動物のことを本当に考え、本物の食物で、
人工的なものは何も入っていない、
健康で自然なものといった感じを与えます。
まるで人間用のジャーキーみたいです。”
カリフォルニア州、サン・ホセの飼い主さん:
”うちの飼い犬のカリーが動物病院で治療して
もらっている時、カリーがマイロのおやつを
食べた事はわかっていたので、インターネットで
いろいろ調べたのですが、チキン・ジャーキー・
トリーツについての情報がものすごくたくさんあって、
本当に気持ち悪くなるくらいでした。問題を起こして
いたチキン・ジャーキーは、マイロだけではなく、
ケニー・クリーク、ワゴン・トレインなどもあり、
亡くなった犬、亡くなりつつある犬、いろんな問題
をかかえた犬がたくさんいたのです。”
ナレーション:
チキン・ジャーキー・トリーツを販売していたアメリカの
会社は、全て、中国のある製造施設(1か所)で作った
ものを、それぞれのラベル・パッケージで販売していました。
ホワイト・ラべリング(ラベル)と呼ばれる慣行です。
(注: ある会社のモノを提携先のブランドを借りて販売する
ことをホワイトラベルという)
何千人もの消費者から苦情が入っても、
こういった会社は何年もの間、自分たちが販売した
商品が動物に害を及ぼしていたことを強く否定しました。
Waggin’ Train Dog Treat の社長からの
メッセージ:
”2007年からFDAは私どもや他のたくさんのメーカー
のチキン・ジャーキーの大規模検査をしてきました。
検査では、汚染物質も報告された犬の病気とチキン・
ジャーキーを関連づける決定的な原因も
何も発見できませんでした。”
ナレーション:
大衆の反発を受け、まず会社側は被害にあった飼い主に
飼い犬の死について法的に話さないよう秘密保持契約に
署名させようとしました。
デル・モンテはお金を払って署名してもらおうとしました。
(注: 画面にその秘密保持契約がでていますが、会社が
申し出たのはたったの100ドル。。。)
でも、これは裏目にでました。憤慨したペットの飼い主は
お金を受け取ることを拒否。フェイス・ブックで団結して、
被害の情報交換や経験談をのせ、お店の棚から問題の
チキン・ジャーキーをリコールさせようとしました。
チキン・ジャーキーの被害にあった飼い主ご夫婦:
(上記のカリフォルニアの飼い主さん)
ご主人:
”朝、起きて1階におりてきて、カリーの様子をみると
ちゃんと息をしていて、寝ていました。それからまた
2階に行ってシャワーを浴びていると、カリーの食器が
床を滑って動く音が聞こえました。それで、カリーが
目がさめたんだなと思いました。それからシャワーを
終えて一階に降りていくと、もう死んでいたんです。
(飼い主さん、言葉が続かない。。。)
(前にでてらしたイリノイ州の飼い主さん)
ご主人:
”(亡くなったあと)うちの子を動かしにそばに行きました。”
(胸が詰まって、しゃべれない。。。)
(黒茶のメスのわんちゃんの写真が数枚写しだされる)
奥さん:
”いたるところ、血だらけでした。胸から出血していたんです。
口を開けていて、口からも鼻からも血を出していました。
こんなに恐ろしい光景は今までに見たことありませんでした。”
ご主人:
”あの子を抱き上げて、、、”
(涙でまた言葉につまってしまう)
(カリフォルニアの飼い主さん、奥さんの方)
”デル・モンテに電話するとコール・センターの担当者のような
かたがでました。まるで台本を読んでいるみたいでした。
担当者の声: ”当社のおやつを食べて死亡した、
あるいは死にかけている犬に関しましては、
FDAが介入して、検査をしました。
17事項にもわたる検査で、消費者がインターネットに
載せているような事と関連づけるようなものは
何も見つからず、汚染物質も見つかりませんでした。
そういうわけで、今現在もこのおやつは市場で
売られていますし、我々はこの商品を擁護する意向です。
犬は今までに食べたことがなかった新しいおやつや
食べ物で具合いが悪くなることがあります。
死亡報告や具合いが悪くなったという報告があった場合
必ずFDAが介入して検査します。今まで汚染物質も
関連づける証拠も見つかっていません。”
カリフォルニアの飼い主さん、奥さんの方:
”この問題のおやつがすぐお店から取り除かれると
いくことはありえないということが明らかでした。
それで、次にうちの地域のテレビ局、ABC,に
電話しました。”
テレビにでたニュース:
”モーガンヒルのレイチェル・チェンバーさんは、
きのうの朝、飼い犬を亡くしました。
突然の痛ましい死だったそうです。
獣医師によると、カリーは胃がねじれて、
破裂していたそうです。
ただその原因はわかっていません。”
ニュース・キャスターのダン・アシュレイさん:
”FDAによると1000人近い飼い主さんがこの
ペット商品について苦情を申し立てています。”
ナレーション:
”FDAの警告にかかわらず、この商品はそのまま
お店で売られています。Target,Walmart、
Costco,Petco,Petsmart で売られています。”